ウィンターズ・ボーンの映画の動画をみたあらすじと感想と評価のまとめ

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ウィンターズ・ボーンは2010年公開のアメリカの映画です。

ウィンターズ・ボーンはダニエル・ウッドレルさんの小説を原作とし、アメリカで所謂ヒルビリー(これは少なくとも蔑称の意味を持つ言葉ですが)という人たちの生活に焦点を当てた、ヒューマンサスペンス映画です。

YouTubeにウィンターズ・ボーンの予告編があったので紹介します。

サンダンス映画祭でドラマ部門のグランプリを受賞した他、第83回アカデミー賞では作品賞、脚本賞、主演女優賞、助演男優賞の4部門にノミネートされました。
今日ではハリウッドを代表する女優のひとり、ジェニファーローレンスさんの初主演映画でもあります。

Contents

ウィンターズ・ボーンのあらすじはこんなかんじです。

ミズーリ州南部オザーク山脈の村に住む少女リーは17歳にして一家の大黒柱として、心の病んだ母親の代わりに幼い弟と妹の世話をし、その日暮らしの生活を何とか切り盛りしていた。ある日、地元の保安官から衝撃的な事実を突きつけられる。とうの昔に家を出て逮捕されていた父親が、自宅と土地を保釈金の担保にして失踪。もしこのまま裁判に出廷しなかったら、リーたちの家は没収されるのだという。やむなくリーは、たった一人で父親探しに乗り出すが、ならず者だらけの親族は全く協力してくれず、露骨な妨害工作さえ仕掛けてくる。“非情な掟”に縛られた村で真実を探り当てることは不可能に近い。果たしてリーは父親を見つけ出し、家族を守ることができるのだろうかー。

引用元:アマゾンプライム

U-NEXTやアマゾンプライムなどの動画配信サービスでみることができないようなので近所のツタヤでDVDを借りる方が早く見れるかもしれません。

監督 デブラ・グラニック
主演 ジェニファー・ローレンス, ジョン・ホークス, シェリル・リー

ウィンターズ・ボーンの感想 見放題-55編

この物語はミズーリ州な部に住む17歳のリーがある日突然行方不明になった父親を探し始めるところから始まります。
このリーの父親は麻薬の密造で逮捕され、保釈されていたのですが、その後行方をくらましていました。
実は彼は保釈の際、リーたちが住む家を担保としており、彼が裁判に出廷しないとリーたちは住む場所を失ってしまうのです。
リーの母親は心の病を抱えており、家族には幼い弟と妹がいるため、たった17歳という年齢ながらリーは家族の面倒を一人で見ていたのでした。
その家族と住む場所を守るためにもリーは父親を探し始めたのです。
しかし、リーは父親を探していく中で、その地域のコミュニティーの恐ろしさに直面することとなるのです。
この物語はアメリカに深く根ずく、今もなお続く暗い歴史に焦点を当てています。アメリカにはヒルビリーという人たちがいます。
彼らは他にレッドネック、貧乏白人等と呼ばれることもあります。彼らは主に山腹の痩せた土地に生活しています。
彼らは白人ですが、とても貧乏で愛国心が強い反面、警察などの社会からは距離を置きたがる傾向があります。
彼らにはクランと呼ばれる集団を形成し、その土地ではいくつかのクランが長く敵対関係にあるということもあります。
ここまで聞いて、まさかこのようなコミュニティーが21世紀に存在すると考えるのは難しいことでしょう。
しかし、これはアメリカが抱える大きな問題の一つであるのです。
私は長くこのヒルビリーと呼ばれる人たちの存在を知りませんでした。
しかし、2016年にアメリカで保守的言動でトランプ大統領が誕生し、彼を強く支持した中には白人の労働者階級、いわゆるヒルビリーたちが多かったことを知ったのです。
そのような日本からは殆ど知ることができなかった人たちの声が大きくなっている、世界の各地で保守的思想への支持の声が大きくなる中、彼らに焦点を当てたこの映画を観ることはとても重要だと思います。
この映画の内容には終始行きが詰まりそうになることもあります。
実はこのキャストの多くが実際のヒルビリーの住民たちなのです。
彼らのリアルな表情は、その土地の孤立感や将来に対して希望が薄いということを伝えます。
オスカーの作品賞にノミネートされた脚本はとてもよく、終始緊張感を漂わせ、飽きさせませんでした。

ウィンターズ・ボーンの評価 見放題-55編

もし、点数を付けるとするならばこの映画に10点満点中10点をつけます。
家族で楽しく観る映画としてはオススメできませんが、数人の友人たちやもしくは一人でじっくりこの映画をみてこの問題について考えるきっかけになればいいと私は思います。

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